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サンゴ関連 新聞情報データベース
〔珊瑚の白化現象関連はこちら〕
1999年1月6日現在
count No.



<タイトル別目次>クリックすると本文へとびます
<1999>
1999/01/06 西日本新聞 暑かった昨年、100年で最高 年平均気温 九州・山口全地点が記録

<1998>
1998/12/26 産經新聞 沈船ダイビングを一般開放 核実験終了から40年 ビキニ環礁
1998/12/26 南日本新聞 種子島沖の黒潮蛇行変わらず/十管など確認
1998/12/24 毎日新聞/神奈川版[トピックス]横須賀沖サンゴ写真展 /神奈川
1998/12/22 読売新聞 九州・西中国の99年度予算大蔵原案 その2
1998/12/16 南日本新聞 紫外線で蛍光反射、緑色に光るサンゴを展示/名瀬・奄美海洋館
1998/12/16 南日本新聞 さんご礁を再現、月末から公開/かごしま水族館"模様替え"
1998/12/13 西日本新聞 光るサンゴ「ツリー」 鹿児島県名瀬市
1998/08/30 沖縄タイムス 八重干瀬調査 国内でも貴重な環境・平良市 東海大上野教授が報告
1998/08/20 読売新聞 直径約十四メートルを超えるアザミサンゴ
1998/08/21 沖縄タイムス 宮古島の八重干瀬で、直径十四メートルの巨大なアザミサンゴが生息
1998/05/20 沖縄タイムス 一緒に生きよう人とサンゴ 観光での破壊、懸念 
1998/04/05 沖縄タイムス 重干瀬観光(宮古)ツアーの見直し論議浮上 活用と保全に向け調査
1998/03/30 沖縄タイムス 八重干瀬、浮上 観光客、潮干狩り満喫

<1997>

1997/12/16 読売新聞 マッシュルーム型巨大サンゴ 沖縄・宮古島で群落確認
1997/12/19 読売新聞 沖縄県宮古島沖の八重干瀬でコモンシコロサンゴ大群落を撮影
1997/11/19 沖縄タイムス まさに人工建造物 マイヨールさん潜って驚き与那国の遺跡ポイント
1997/10/17 読売新聞 温室効果ガスの削減案見直しを グリーンピースが環境庁など訪れ要求
1997/10/08 沖縄タイムス 【石垣】台風から島を守るさんご礁―
1997/10/02 産經新聞 温室効果ガスの排出削減めぐり米国内で激論 議会・産業界Vs環境保護団体
1997/02/16 沖縄タイムス 海の熱帯林サンゴを守れ きょうから国際会議 白保の群落は北半球最大
1997/06/12 沖縄タイムス リーフチェック実施 さんご礁 世界規模の健康度把握へ 石垣島でも分布記録

1999年
1999/01/06 西日本新聞
暑かった昨年、100年で最高 年平均気温 九州・山口全地点が記録
  気象庁が五日発表した昨年一年間の気候統計値によると、年平均気温
 は全国百四十九の観測地点すべてで平年を上回り、うち約六割の九十五
 地点(九州・山口の二十六地点をすべて含む)で過去最高となった。
 また、北海道根室市や沖縄県・石垣島など都市化の影響の少ない十五地
 点から算出する日本の年平均気温の平年差もプラス一・
 三度と、過去百年で最も高かった。
  この原因として気象庁は(1)エルニーニョ現象の影響で熱帯の東部
 太平洋で海水温が高く、地球全体で気温が上昇(2)地球温暖化の顕在
 化―などの可能性を指摘している。

  年平均気温が過去最高となったのは本州中部から西側の全域。特に宮
 崎市(一九・二度)は、高松市(一七・五度)とともに平年差がプラス
 二・二度と最も大きかった。
  熊本市(一八・二度)、宮崎県都城市(一七・八度)、山口市(一
 六・七度)も同二度、福岡市(一八・一度)、大分県日田市(一六・
 七度)なども平年より一・九度高かった。
  九州・山口の記録的高温について、福岡管区気象台は「秋以降も太平
 洋にある高気圧の勢力が強く、北から寒気が入り込みにくかった。偏西
 風の蛇行も北に偏り、秋のような天気が続いている。原因の特定は難し
 いが、年間を通して異常続きだった」と話している。
  一方、年降水量はほぼ全国的に平年を上回り、集中豪雨に見舞われた
 高知市や新潟市など八地点で過去最多だった。
  気象庁は、昨年十二月の気候統計値も発表。九州・山口は高気圧に覆
 われたことなどから高温少雨傾向で、月平均気温は山口県下関市(一一
 ・二度)が平年より二・七度高く過去最高。福岡市(一〇・六度)も
 平年より二・四度も高く、一九六八年と並んで過去最高だった。
  九州・山口の月降水量は佐賀市(〇・五ミリ)と大分県日田市(同)
 で平年の一パーセントしか降らなかったのをはじめ、両市を含む十三地
点で過去最少となった。
     ×      ×
 ●1998年の平均気温の平年差=地図、略



1998年
1998/12/13 西日本新聞
光るサンゴ「ツリー」 鹿児島県名瀬市/写真
  南のクリスマスはサンゴのイルミネーションで―鹿児島県名瀬市の大
 浜海浜公園内にあ
 る奄美海洋展示館で、緑やオレンジ、紫色に光る珍しいサンゴの特別展
 示が始まった。
  光るサンゴは、ミドリイシ類やキクメイシ類など十五種、三十個体。
  「亜熱帯の奄美の、本土とは違ったクリスマスを演出しよう」と、十
 一月までに大浜海岸の水深約十五メートルの海中で職員が採取し、展示
 館の八角形の二トン水槽で飼育していた。
  発光するのは、紫外線から身を守るためといわれ、水槽の上の特殊な
 ライトで紫外線当てると、薄茶色のサンゴが蛍光色に発光=写真。直径
 約四十センチのサンゴの周囲を熱帯魚が泳ぎ、「まるでサンゴのイルミ
 ネーションね」と来館者。展示は、来年一月三十一日まで。
1998/12/16 南日本新聞
さんご礁を再現、月末から公開/かごしま水族館"模様替え"
  鹿児島市のかごしま水族館は、奄美大島、トカラ列島などの水生生物
 を紹介するコーナー「南西諸島の海」の"模様替え"を進めている。新
 しい展示内容は、さんご礁とそこで暮らす生物の関係をより詳しく解説
 する。公開は十二月末の予定。
  新しい「南西諸島の海」は、南西諸島近海を波の強さや明るさ、深度
 などの生活環境で六つに分ける。サンゴのレイアウトや照明は南西諸島
 近海で生物採集、生態調査をした職員が担当し、海中で見た生物のあり
 のままの生態を再現。解説文も、生物とさんご礁のかかわりを文章で詳
 しく解説するものになる。
  一部の水槽は模様替えが終わった。外海に面したさんご礁の斜面を再
 現した水槽では、光をさえぎるように設置された大きなさんごの中を、
 色鮮やかな小魚が泳ぐ姿が見られる。
1998/12/16 南日本新聞 
紫外線で蛍光反射、緑色に光るサンゴを展示/名瀬・奄美海洋館
  紫外線を当てることで発光するミドリイシ類などのサンゴの特別展示
 が名瀬市の奄美海洋展示館で行われている。薄茶色のサンゴは、紫外線
 によって緑色の光を放っている。九九年一月三十一日まで。
  同展示館によると、発光は蛍光反射といわれ、有害な紫外線から、共
 生する褐虫藻の光合成を助けるため蛍光を発している。ただ、詳しい仕
 組みはよく分かっていない。自然界では日光が影響して肉眼で見ること
 はできないという。
  サンゴの一部は、同展示館がある大浜海岸の沖合約二百五十メート
 ル、水深約十五メートルの海底から採取された。展示館に設置された約
 二 トンの水槽にはミドリイシ類、キクメイシ類などサンゴ十種三十点
 が並べられている。サンゴの大きいものは直径約四十センチ。紫外線で
 輝い たサンゴの周りにはクリスマスの電飾も施され、「光るサンゴの
 ファンタジー」と銘打たれている。
 同展示館は「違ったサンゴの生態を見てほしい」としている。
1998/12/24 毎日新聞/神奈川版  
[トピックス]横須賀沖サンゴ写真展 /神奈川
  東京ガス横須賀ショールームギャラリー(横須賀市若松町1)で「横
 須賀沖サンゴ写真展?黒潮がつくる海のお花畑?」が来年1月7日から
 26日まで開催される。同展の写真は横須賀でサンゴの調査活動を続け
 るている海洋ジャーナリスト、一柳洋さんが相模湾芦名海岸の沖合約1
 ?1.2キロの海底で撮影した。キサンゴ科・イボヤギなど色鮮やかな
 サンゴのほかにその周辺に生息するチョウチョウウオ、スズメダイなど
 の亜熱帯魚類の様子を紹介する。パネル写真は約90点で解説付き。
  芦名海岸沖合のサンゴは1998年春、同海域の水深約15?20メ
 ートルで確認された約250メートル四方に広がる大規模な群落。同海
 岸の沖合一帯は黒潮の分流で比較的水温が高く、生育の主要条件である
 水温、塩分濃度、光の強さ、泥海底でないなどの環境が整っているため
 サンゴによる海の楽園が存在する海底になっている。入場無料。問い合
わせは同ギャラリー0468・26・3853。【長真一】

1998/12/26 南日本新聞    
種子島沖の黒潮蛇行変わらず/十管など確認
  種子島沖から都井岬沖かけての黒潮の流れが、約三カ月間蛇行を続け
 ていることが、十二月中旬までの第十管区海上保安本部の調査で確認さ
 れた。
  九―十二月の期間、同海域の黒潮は通常、都井岬の南東約七十キロを
 北東に向かう。十管水路課は、九月下旬、都井岬の南東約二百キロを流
 れているのを確認。十二月中旬の調査でも、同岬の南東約百五十キロを
 流れていることが分かった。
  同現象は種子島東方で、海水温が周辺海域より二、三度低い冷水渦が
 発生したときにみられ、十二月中旬の種子島東方海域の水温は約二一度
 で、周囲より二、三度低い。十管は漁業などへの影響を考慮、引き続き
観測を継続する。
1998/12/26 産經新聞
【CATCH98】沈船ダイビングを一般開放 核実験終了から40年
 ビキニ環礁
南西諸島を中心に今夏、サンゴの「白化現象」が異常に多く見られた
 が、白化したサンゴは十二月に入っても回復せず、リーフ(暗礁)内で
 は九〇パーセントが死滅していることが、奄美海洋展示館(鹿児島県名
 瀬市)の追跡調査で分かった。白化現象は海水温の上昇が原因とみられ
 ているが、サンゴの受けたダメージの大きさがあらためて示された。
  海洋展示館は、大部分のサンゴに白化現象がみられた八月下旬以降、
 十二月中旬までの約四カ月間に、名瀬市大浜海岸の沖合約百三十メート
 ルまでのリーフ内側とリーフ外側のサンゴを一カ月ごとに潜水して調査.
  その結果、水深十メートル以上のリーフ外側ではサンゴの五〇パーセ
 ントが回復し、緑や青、赤紫色などの正常な色に戻っていたが、水深五
 メートル以内のリーフ内では、ミドリイシの仲間の枝状サンゴを中心に
 九〇パーセントが死滅し、茶色や黒色に変色していた。
  白化現象は、海水温の上昇によって、サンゴと共生し栄養をサンゴに
 供給する単細胞植物「褐虫藻」が生息できなくなって、色が白く変わる
 現象。褐虫藻が戻れば、サンゴは回復するといわれる。
  調査したリーフ内の水温は八月に三〇度を超えていたが、九月以降は
 毎月平均で約二ずつ低下。十二月はほぼ平年並みの二二―二三度になっ
 ている。リーフ外側はさらに約二度低い。海洋展示館は「リーフ内側の
 浅い場所のサンゴは水温が下がっても回復できないほどのダメージを受
 けた」とみている。
  同館は「来年五月ごろ、サンゴの産卵が始まる。サンゴ礁が再生する
 過程も観察したい」と、今後も調査を続ける。十二月までの観測結果は、
 近く環境庁の外郭団体・海中公園センター(東京都港区)の研究誌に掲
 載される。
1998/08/20 読売新聞    
直径約十四メートルを超えるアザミサンゴ
沖縄県・宮古島の北約三十キロの沖合で、同県平良市のプロダイバー
 谷口光利さん(50)が、直径約十四メートルを超えるアザミサンゴが
 生息しているのを発見した。
  谷口さんは今月初めごろ、魚の産卵場所調査で潜り、水深十五―二十
 メートルの所にサンゴ礁が広がっているのを見つけた。体長三メートル
 はあるイトマキエイ(マンタ)をカメラで撮影したところ、一緒に写っ
 ている岩がアザミサンゴと気付いたという。
  アザミサンゴはだ円形で、全体に白っぽい色。直径約六メートルのも
 のや三メートルのものなど、計四個のサンゴが確認できた。
  琉球大理学部の山口正士教授は、「本格的な調査をすれば、これまで
 世界最大級とされていた西表島のアザミサンゴよりも大きいものである
 ことが確認できるのでは」と話している。(写真は沖縄県平良市の谷口
 光利さん撮影)
1998/08/30 沖縄タイムス
八重干瀬調査 国内でも貴重な環境・平良市 東海大上野教授が報告
人的ダメージ未確認 地元と組んで調査を
 【平良】宮古島北方に広がる大さんご礁群「八重干瀬」の保全・活用
 に関する調査を行った東海大学の上野信平教授(同大学海洋研究所西表
 分室長)らは二十八日午前、平良市役所を訪れ、伊志嶺亮市長に調査終
 了を報告した。同教授は八重干瀬の印象について「広さや周囲が海に囲
 まれている点など、非常に素晴らしい。いろいろなニーズにこたえるこ
 とのできる国内でも非常に重要な場所」とその価値を高く評価した。
  毎年旧暦三月三日前後に行われる上陸ツアーの影響については「上陸
 地点が分散しているため、特に人的なダメージを受けている場所は確認
 できなかった」としながらも、「活用については地元の人が決めていく
 べき。そのためにもサンゴの状況を把握することが大切」と調査の必要
 性を強調した。
  同教授らは平良市の委託を受け、五人のメンバーで今月二十五日から
 三日間にわたって八重干瀬での調査を実施。八重干瀬の北側に位置し、
 最も大きなドゥ干瀬周辺を中心に、上陸の頻度が違う七地点でサンゴの
 分布や種類、成育状況などを記録した。
  各地点のサンゴの成育状況などを分析し、十一月中に調査結果をまと
 める。上野教授は「地元の人とプロジェクトチームを組んで調査を続け
 たい」としている。
  同調査は平良市が八重干瀬の保全や活用を図る上での基礎データ収集
 を目的に初めて行った。報告を受けた伊志嶺市長は「長い期間での調査
 をお願いしたい。将来的には宮古島全体のサンゴの成育状況を調査して
 いきたい」と話した。(写真説明)伊志嶺市長に八重干瀬調査について
報告する上野教授(中央)=平良市役所
1998/08/21 沖縄タイムス    
宮古島の北方に広がる八重干瀬で、直径十四メートルの巨大
 なアザミサンゴが生息
  【宮古】宮古島の北方に広がる八重干瀬で、直径十四メートルの巨大
 なアザミサンゴが生息していることが分かった。平良市でダイビングシ
 ョップを経営する谷口光利さん(50)が先月下旬に発見し、撮影し
 た。
  アザミサンゴが見つかったのは八重干瀬の北側海域で水深約十五メー
 トル。谷口さんの計測では、直径が長いところで十四メートルと十メー
 トルのだ円形で、高さは三メートル以上あった。ほかにも直径六メート
 ルと二―三メートル大のがあるという。
  谷口さんは「八重干瀬にはまだ大きなサンゴがあるかもしれない。大
 切に残したい」と話す。琉球大学理学部の山口正士教授は「一個だけな
 のか、いくつかが合体してできているのか分からないが、十メートルを
 超えるものは少ない」と語っている。
  平良市は来週から、八重干瀬の保全や活用に向けた初の基礎調査を行
 う。巨大サンゴの発見で、保全への動きに弾みがつきそうだ。(写真説
 明)直径14メートルある巨大なアザミサンゴ。その上をマンタが悠然
と泳ぐ(宮古島北方の八重干瀬、谷口光利さん撮影)
1998/05/20 沖縄タイムス
一緒に生きよう人とサンゴ 観光での破壊、懸念 講演した梶原さん
 「行政、民間などで協議を」 池間島で八重干瀬フォーラム
【池間島=平良】池間島の北方海域に広がる大さんご礁群「八重干
 瀬」(やえびし)の保全と活用を考える「八重干瀬フォーラム」が十七
 日 、池間島離島振興総合センターで開かれ、約八十人が参加した。平
 良市栽培漁業センターの梶原健次さん(水産学博士)が「さんごの生態
 と保 全」をテーマに講演。「人間とさんご礁生態系が共存できる方法
 を模索する必要がある」とし、そのための学術調査の必要性を指摘し
 た。同市 は本年度から八重干瀬の保全活用を目的に、基礎調査の実施
 を予定している。
  同フォーラムは、八重干瀬で座礁した英国探検船にちなんで昨年五月
 に行われた「プロヴィデンス号来航二百年祭」を主催した地元の「プロ
 号を語る会」(仲間章郎会長)や池間漁協、池間自治会が二百一年祭と
 して企画した。
  八重干瀬では、最大に浮上する旧暦三月三日を中心に「八重干瀬観光
 ツアー」が行われているが、数百人が一度に上陸するため、自然破壊を
 懸念する声が高まっている。
  梶原さんはサンゴの種類や生態についてスライドなどを用いながら講
 演。自然界や人間にとって重要な存在であるサンゴやさんご礁が世界的
 に荒廃しつつある現状を説明。その上で「保全のために人間活動を排除
 するだけでなく、人間とさんご礁生態系が共存する方法を模索する必要
 がある」と「共生」の精神を強調した。
  八重干瀬観光の在り方について(1)上陸しない周遊観光(2)保
 全・活用区域を分けるグレートバリアリーフ方式(3)数年に一回上陸
 す るオリンピック方式(4)毎年場所を変える巡回方式(5)散策コ
 ースを設定する尾瀬湿原方式―を提案した。
  梶原さんは「ただ上陸するだけでなく、自然の生態系を説明するガイ
 ドを付けるなど、学習の場として、エコツーリズムのようにすればいい
 のではないか」とし、ルール作りの場として、行政や地元、漁協、観光
 業者などが一体となった協議会の設置を提案した。
  ツアーを企画した旅行業者からは「三日間で二千四百人が上陸し、経
 済効果は二億八千万円になることも考えてほしい」との意見や、「観光
 客に、リーフでの漁業を体験させてはどうか」などの意見が出された。
 (写真説明)八重干瀬の保全と活用について考えた「八重干瀬フォーラ
ム」=池間島離島振興総合センター
1998/04/05 沖縄タイムス
重干瀬観光(宮古) ツアーの見直し論議浮上 活用と保全に向け調査
旧暦三月三日前後に姿を現す宮古島北方の大さんご礁群「八重干瀬
 」。「幻の大陸」とも称される八重干瀬に上陸する観光ツアーが三月二
 十 九日から三日間にわたって開かれ、本土からの観光客を中心に二千
 人余が参加した。十五回を数え、「宮古観光最大の目玉」となっている
 が、 上陸によるサンゴ破壊など自然環境へ及ぼす悪影響が懸念され、
 ツアーの在り方を見直すべきとの意見も強い。平良市では八重干瀬の活
 用と保 全を目的に本年度事業として基礎調査を予定。「調査結果を踏
 まえて、八重干瀬の保全や観光の在り方について、関係者と論議を深め
 ていきた い」としている。
  池間島北方に位置する八重干瀬は、大小百以上の礁原からなる大さん
 ご礁群。干満の差が年間で最大となる旧暦三月三日を中心に、その広大
 な姿を現す。八重干瀬ツアーは宮古観光最大の集客力を誇り、地元経済
 への波及効果も大きい。大手旅行代理店の担当者は「上陸できるという
 のが最大のセールスポイント。客の満足度も高い」とその人気の高さを
 説明する。
  一方、大量上陸による自然破壊を懸念する声も年々高まっている。上
 陸の際にサンゴを踏みつぶすことが多く、観光客の中にも「素晴らしい
 自然だが、逆にそれを壊しているような気がする」などの声も聞かれ
 た。
  上陸の影響について東海大学沖縄地域研究センター(西表島)で七年
 間にわたってサンゴを研究してきた平良市栽培漁業センターの梶原健次
 さん(29)は「サンゴや貝類など海洋資源に悪い影響を及ぼしている
 のは間違いないが、それが回復可能な程度なのか、そうでないのかは何
 とも言えない。その根拠となる本格的な調査がされてなく、客観的な判
 断は難しい」と話す。
  平良市では今月末から、サンゴの分布や種類、生態などについて基礎
 調査を行う。同市企画室の長浜幸男室長は「八重干瀬観光の在り方につ
 いては、さまざまな意見がある。その活用や保全について議論するため
 にも基礎的なデータを集めることが不可欠」とし、数カ年かけて調査を
 行う方針だ。
  観光資源としての八重干瀬の活用や保全を目的に、今年一月にオース
 トラリアのグレートバリアリーフを視察した同島の仲間章郎さん(43
 )は「向こうでは上陸できる区域や人数を厳しく制限するなど、自然に
 対する認識の深さを感じた」という。
  八重干瀬は旧暦三月三日だけでなく、三月から七月にかけての大潮前
 後(月に二回程度)の日中に、浮上する様子を見ることができる。仲間
 さんは「観光資源として生かしていくには周遊観光に切り替えた方がい
 い。八重干瀬は上陸しなくても十分楽しめる素晴らしい場所。周遊にす
 れば夏場を通した観光も可能になる」と周遊型観光を提言する。
  今年一千六百人を受け入れた宮古フェリーの新垣盛雄副社長は、観光
 や経済に対する貢献度を強調しながらも、「地元が反対する中で、無理
 に続けようという気持ちはない。海上遊覧に切り替えて回数を増やすこ
 とができないか検討していきたい」と上陸見直しに前向きの姿勢を示し
 ている。(宮古支局・浜元克年)(写真説明)八重干瀬ツアーでは一度
 に数百人が上陸。自然破壊につながるとして見直しを求める声が高まっ
ている
1998/03/30 沖縄タイムス 
八重干瀬、浮上 観光客、潮干狩り満喫
 【宮古】旧暦三月三日に当たる三十日は、潮の干満が年間で最大とな
 り、県内各地で「浜下り」の行事が行われる。宮古・池間島の北方に広
 がる周囲二十数キロの大さんご礁群「八重干瀬」も海上に姿を現し、二
 十九日には本土からの観光客ら約一千人が上陸、潮干狩りなどを楽しん
 だ。
  観光客らは、平良港からフェリーで一時間半ほどかけて礁原の一つに
 到着。真夏を思わせる強い日差しを浴びながら、サザエやシャコガイな
 どを採ったり、カラフルな熱帯魚を追い掛けたりとエメラルドグリーン
 の海に浮かぶ「幻の大陸」の自然を満喫した。奈良県から訪れた高井君
 子さん(69)は「こんなきれいな島に上がれて、言葉もないくらい感
 動している。上陸するのがもったいないくらい」と踏みつぶされるサン
 ゴを気にしていた。この日の最高気温は二八・六度で、三月の記録とし
 ては宮古島地方気象台の観測記録を更新した。(写真説明)大小100
 以上の礁原からなる大さんご礁群「八重干瀬」で、潮干狩りを楽しむ観
 光客ら



1997年
1997/12/16 読売新聞
マッシュルーム型巨大サンゴ 沖縄・宮古島で群落確認
 澄んだ青い海を潜っていくと、見る人すべてを圧倒するサンゴ礁が広
 がる。サンゴの一大生息地として名高い沖縄県宮古島沖の八重干瀬で、
 東京都江戸川区の会社員、山木克則さん(32)が撮影したサンゴ礁
 は、南北約三十―二十五メートル、東西約二十メートルもの大きさだ。
  山木さんや地元ダイバーらによれば、日本からフィリピンにかけて分
 布しているコモンシコロサンゴというが、一種類でこれほどの一群落を
 作るのは珍しい。
  ここ数年の研究では、サンゴは、体の中の藻が光合成で二酸化炭素
 (CO2)を取り込んでいると言われる。いわば、温暖化防止の"善
 玉" だ。その姿は、サンゴの重要性と温暖化防止の大切さを訴えてい
 るようだ。
  写真=乳白色で丸みを帯びた頭が歯のように並ぶシコロサンゴの群落
 (宮古島沖の八重干瀬で、山木克則さん撮影)
1997/12/19 読売新聞
沖縄県宮古島沖の八重干瀬でコモンシコロサンゴ大群落を撮影
◆20メートル×30メートル 宮古島沖八重干瀬
  サンゴの一大生息地として名高い沖縄県宮古島沖の八重干瀬で、日本
 からフィリピンにかけて分布するコモンシコロサンゴの大群落を、この
 ほど東京都江戸川区の会社員、山木克則さん(32)が撮影した。サン
 ゴ礁は南北約三十―二十五メートル、東西約二十メートルの大きさで、
 山木さんや地元ダイバーらによると、一種類でこれほどの大群落を作る
 のは珍しいという。
  ここ数年の研究では、サンゴは、体の中の藻が光合成で二酸化炭素
 (CO2)を取り込んでいると言われる、いわば温暖化防止の"善玉
 "。 その姿は、サンゴの重要性と温暖化防止の大切さを改めて訴えて
 いるようだ。
 写真=丸みを帯びた頭が歯のように並ぶコモンシコロサンゴの群落(
宮古島八重干瀬で、山木克則さん撮影)
1997/10/08 沖縄タイムス    
 【石垣】台風から島を守るさんご礁―
 沖縄全域を暴風域に巻き込ん
 だ台風13号(八月中旬)で、石垣島北側のさんご礁が広範囲にわたり
 損傷していることが、地元ダイバーの調査で分かった。強い波の繰り返
 しを受け、被害が出たとみられている。ダイバーは「サンゴは自然の防
 波堤として人間の生活を守っていることを多くの人に知ってほしい」
 と、サンゴの重要性と生態の解明を訴えている。
  損傷が見られたサンゴは石垣島北側のリーフ内一帯。直線距離にして
 約三十五キロにもわたっている。地元でダイビングショップを経営する
 佐伯信雄さん(50)が、台風13号が通り過ぎた八月下旬ごろから、
 同海域に潜ったところ、テーブル状サンゴの枝が至る所で折れ落ち、一
 部は白化現象を起こしていた。水深二十メートルの場所でも確認され
 た。
  佐伯さんは台風13号の規模が大きかったことや、通常の進路と異な
 り、宮古島と石垣島の北方を南西方向から北西に抜けたため、島の北側
 のさんご礁だけ被害を受けたのではないか、とみている。「沖縄はさん
 ご礁に囲まれているが、県民のほとんどはさんご礁が高潮から島を守っ
 ていることを知らない」と指摘する。 専門家の間では、台風によるサ
 ンゴへの被害はまだ十分な研究が進んでいない。琉大理学部の日高道雄
 教授は「カリブ海や豪州では報告例があるが、県内では聞いたことがな
 い。ただ、強い波の衝撃によるものと考えられる」という。白化現象に
 ついても因果関係を断定することはできていないという。
  名桜大学の山里清教授(さんご礁生物学)は「久米島で岩ごと打ち上
 げられたケースがある。干潮時と台風が重なれば、被害は十分にあり得
 る。沖縄は全域がさんご礁で囲まれており、天然の防波堤の役目をして
 いる」と話している。また、赤土など海洋汚染に比べ自然被害は回復が
 早いとしている。
  沖縄の海は世界的にも有数のサンゴ群落を有し、ダイバーらの注目を
 集めているが、生態についてはなぞが多い。佐伯さんは「価値ある財産
 を守るためにも細かい調査を積み重ね、みんなで共有できる知識を持ち
 たい」と呼び掛けている。(写真説明)台風の荒波を受けて周りが割れ
 たサンゴが至る所で見られた=8月31日、石垣島崎枝

1997/10/02 産經新聞
温室効果ガスの排出削減めぐり米国内で激論 議会・産業界Vs環境保護
団体
  【ワシントン1日=樫山幸夫】十二月に京都で開かれる地球温暖化防
 止条約会議に向けて、温室効果ガス排出削減をめぐる米国内の議論がに
 わかに高まってきた。議会や産業界は、厳しい排出規制が経済活動に与
 える影響を懸念、環境保護団体は、思い切った基準設定を政府に求めて
 、双方が連日、記者会見を開くなど激しい論議を展開している。

  クリントン大統領は一日、ホワイトハウスに全米の天気キャスター、
 六日には、学者、業界関係者らを集めて大規模な会議を開き、京都会議
 に向けた最終方針を検討する。世界最大のガス排出国だけに、その方針
 は、日本などにも影響を与えるとみられている。
  キャスターとの会議は、メディアを通じて国民に接触する人たちに、
 この問題での政府の努力を理解してもらうのが狙い。六日の会議は、科
 学者、経済学者、温室効果ガスの主流である二酸化炭素(CO2)を排
 出する企業、環境保護NGO(非政府団体)、連邦政府、州政府関係者
 ら百五十?二百人が参加する大規模なもの。
  ホワイトハウスのマカリー報道官は、一連の会議の目的について、
 「米国民の気候変動に対する認識を高め、この問題に対する政府の対応
 が 進んでいることを明らかにすること」と説明している。
  今月下旬には、京都会議前の最後となる、関係国の特別グループ会議
 がドイツのボンで開かれる予定で、ここで具体的な排出削減を盛り込ん
 だ最終方針を提示する必要があり、ホワイトハウスは、六日の会議の結
 果に基づいて、最終的な方針を決める意向とみられる。
  欧州連合(EU)はすでに、二〇一〇年の排出量を一九九〇年レベル
 に比べ、一五%削減するという厳しい基準を打ち出し、米国、日本に同
 調を迫っている。だが、実現可能な対策を主張する米国内の議会や産業
 界は、こうした基準設定へ強く反発している。ことし六月には上院が
 u 米国経済への影響を避けうるものでない限り、いかなる条約、議定書
 にも署名すべきではない」という決議を九五?〇で採択した。
  一方、エネルギー省は先月、最新技術の導入によって、厳しい削減基
 準を設定してもコスト増は避けられる?という研究データを発表。ワシ
 ントンの経済戦略研究所は、逆に、厳しい基準は、エネルギー価格の高
 騰を招くという研究結果を発表、政府をけん制した。
1997/10/17 読売新聞
温室効果ガスの削減案見直しを グリーンピースが環境庁など訪れ要求
地球が温暖化すると、わたしたち困るんです――国際環境保護団体の
 「グリーンピース」(本部・アムステルダム)は十七日、南極のペンギ
 ンに仮装して環境庁などを訪問、地球温暖化防止京都会議に向け日本が
 公表した温室効果ガス五%削減案の見直しを求めた。

1997/11/19 沖縄タイムス
まさに人工建造物 マイヨールさん潜って驚き 再調査に意欲 与那国の
遺跡ポイント
世界的なダイバーで日本ともなじみの深いジャック・マイヨールさん
 (70)=フランス=がこのほど来県、与那国島を訪ね、人工物かどう
 かが話題になっている同島南部沖の「遺跡ポイント」に潜った。海底遺
 跡への興味から同ポイントを自分の目で確かめようと、初めて潜水した
 マイヨールさんは本紙の取材に答え「非常に驚かされた。人工の構造物
 であることは疑う余地がない」と語り、本格的な再調査を行いたいとの
 意欲を見せた。
  与那国島の海底構造物は今年四月、木村政昭教授ら琉大調査団が「人
 為的に築かれた遺跡の可能性が高い」とする現地調査の結果を発表。関
 係者によると、遺跡か、自然の造形かについては特に海外での関心度が
 高いが、マイヨールさんの"参入"でなお一層世界の熱い視線が注がれ
 そうだ。
  マイヨールさんは、酸素ボンベなど潜水器具なしで潜る力を競うフリ
 ーダイブの元世界チャンピオン。映画「グラン・ブルー」のモデルとし
 ても知られる。競技潜水の一線を退いた後も、イルカの保護など精力的
 に活動。最近は海底遺跡にも興味を持ち、遺跡と思われる世界中のポイ
 ントに潜っているという。
  与那国島の遺跡ポイントの存在は雑誌で知っていたと言い、同島には
 十一日から五日間滞在。うち四日を発見者の地元ダイバー、新嵩(あら
 たけ)喜八郎さん(50)の案内で、素潜りと酸素ボンベを付けた両方
 の手段で潜った。
  マイヨールさんは、同構造物を間近にした感想を「見た目はまさに先
 史時代の寺院か聖地だ。おそらく自然の造形に古代人が手を加えたもの
 だ。海底建造物とするほかに、説明しようがない」と興奮した様子で語
 った。
  今回は滞在期間が短かったため「時間が足りずに残念だ。もっと大き
 な船を用意し、大規模な調査隊を組織したい」と、次回の訪問に意欲的
 。「準備にはおそらく数年かかるだろう」と早くも構想に取り掛かって
 いる。
  同構造物は約十年前に同島の新川鼻の沖合、水深約二十五メートルの
 ところで発見された。長さ約百二十メートル、幅約四十メートル、高さ
 約二十メートルある。巨大神殿を思わせる岩石の階段状の造形からダイ
 ブスポットとしても人気が高い。
 (写真説明)初めて訪れた与那国島で「遺跡ポイント」に潜ったジャッ
ク・マイヨールさん(左)と案内役の新嵩喜八郎さん=同島の新川鼻沖
1997/02/16 沖縄タイムス 
海の熱帯林サンゴを守れ きょうから国際会議 沖縄コンベンションセンタ
  ー 赤土や漁業で危機 白保の群落は北半球最大
多様な生物のすみかで「海の熱帯林」とも呼ばれるサンゴ礁。だが、
 既に地球上のサンゴ礁の一割が失われ、今後二十年以内にさらに三割が
 消失するといわれている。日本にも約四百種のサンゴが生息するが、沿
 岸の埋め立てや土壌の流出などで危機に瀕(ひん)している。サンゴ礁
 の保護と適切な管理のための国際計画である「国際サンゴ礁イニシアチ
 ブ(ICRI)」の東アジア海地域会合が十六日から宜野湾市の沖縄コ
 ンベンションセンターで開かれるのを期に、サンゴを取り巻く現状を探
 った。世界中でピンチ
  サンゴは主に、熱帯や亜熱帯の暖かく、浅い海に生息する。日本を北
 限とする東アジア地域は、世界で最も分布の多い地域。特に石垣島の白
 保地区のサンゴ礁は、北半球最大のアオサンゴ大群落など約百二十種の
 サンゴが生息する世界的にも貴重な場所だ。
  「サンゴ礁では、サンゴに共生する藻類の働きで光合成が盛ん。種の
 多様性にも富んでいる」と、海洋科学技術センター(神奈川県横須賀市
 )の工藤君明研究主幹。最近では地球温暖化の原因になる二酸化炭素を
 閉じ込める作用も注目されている。
  だが、世界的に各地で富栄養化や有害物質による水質汚染、毒物や爆
 薬を使った漁業など、主に人為的な要因でサンゴ礁は脅威にさらされて
 いる。地球温暖化による水温上昇で、サンゴが白くなって死ぬ現象も指
 摘されている。主犯は赤土
  日本には南西諸島海域に約九万六千ヘクタールのサンゴ礁があるが、
 約千五百ヘクタールが失われていたことが、一九九五年の環境庁の調査
 で判明した。中でも大きな影響が心配されるのは、土砂の流入だ。
  白保地区に、サンゴ礁保護研究センターの設立準備を進めている世界
 自然保護基金(WWF)日本委員会と、国士館大学文学部の長谷川均・
 助教授らが八九年と九四年に白保で行った調査では、人口が多く、土地
 の改変が著しい地域の前面の海ほど、サンゴの生息状態が悪いことが分
 かった。
  自然の河川を三面コンクリート張りにし、直線化する河川"改修"
 や、山を削って谷を埋め立てる土地"改良"が、土砂の流入を増やすと
 い う。
  「農地やゴルフ場からの排水路からも、真っ赤な水がすごい勢いで流
 れ込んでいる。サンゴの衰退の最大の要因は、赤土の流入と考えて間違
 いない」と長谷川助教授。
  サンゴ礁の破壊は、地球規模で進み、保護の取り組みは、国際的な課
 題にもなっている。国際自然保護連合(IUCN)やWWFが中心にな
 って、今年を「国際サンゴ礁年」とし、国際的な保護活動を推進してい
 る。ICRIの取り組みもサンゴ礁年の主要な活動の一つだ。陸の保全
 こそ
  ICRIは、米国が国際協力での環境問題の一つとしてサンゴ礁保全
 を取り上げることを提唱、九四年に始まった。(1)研究とモニタリン
 グ(2)持続可能な管理(3)人材の育成―がプログラムの柱。特に、
 近年破壊が進んでいる途上国の多いアジア地域で日本への期待は大きい
 。
  東アジア海地域会合にはオーストラリア、インドネシア、フィリピン
 など十四の国と地域、四つの国際機関が参加予定で、各国の取り組み状
 況が報告された後、プログラムをいかに効果的に実施していくかを討論
 し、今後の保全計画を「沖縄宣言」としてまとめる。成果は六月の国連
 環境特別総会にも報告される。
  白保地区に関しては、環境庁が石垣島北部の東海岸とともに、隣接す
 る西表国立公園に編入することを計画、白保地区を海中公園に指定する
 ことを検討しているが、サンゴに大きな影響を与える陸域の保全にどれ
 だけ踏み込めるかは未知数だ。
  長谷川助教授は「サンゴ破壊の最大の原因は陸から来るのだから、陸
 の保全に手を付けず、海を守るだけではサンゴは守れない」と指摘して
 いる。(写真説明)世界的にも貴重なアオサンゴの大群落=1996
 (平成8)年12月、石垣島の白保地区(WWFの白保サンゴ礁保護研
 究 センター準備室、小林孝さん撮影)

1997/06/12 沖縄タイムス
リーフチェック実施 さんご礁 世界規模の健康度把握へ WWFJが14日
  から8月末まで 石垣島でも分布記録 地元ダイバーら歓迎
  今年は「国際サンゴ礁年」。乱開発にさらされる海を守ろうと、世界
 中の研究者とダイバーらが手をつなぎ、各国のさんご礁の現状を調べる
 「リーフチェック」計画が進んでいる。調査期間は今月十四日から八月
 末まで。沖縄でも石垣島で世界自然保護基金日本委員会(WWFJ)と
 、地元のダイバーが協力して調査を行う予定。世界的な規模でさんご礁
 の一斉調査が実施されるのはあまり例がなく「保護のための貴重な調査
 になる」と関係者は期待している。
  計画の提案者は香港科学技術大学のグレゴール・ホジソン博士ら。同
 博士は、二月に沖縄で開かれた国際さんご礁会議に参加し、リーフチェ
 ックへの協力を求めた。インターネットでも各国に参加を呼び掛けてお
 り、十日までに世界中の百四カ所に上る調査予定地が、ホームページに
 リストアップされている。
  調査は、八人のダイバーに科学者を加えたチームを標準とし、一定の
 海域でさんごの分布状況、生息生物の種類や数などを記録する。同一調
 査方法で各国のさんご礁の"健康度"を測定することによって、比較対
 象ができるようにする。
  リーフチェックへの参加者は、いずれもボランティア。調査結果はイ
 ンターネットを通してホジソン博士の元に送られ、十月に集計・分析結
 果が発表される見通し。
  石垣市でダイビングショップを営む佐伯信雄さん(50)たちは、W
 WFJと組んで石垣島で調査を行う。佐伯さんは「感覚でなく、客観的
 なデータが出ることで、沖縄のさんごの良さをアピールできる」と、意
 義を話す。環境庁は「できるだけ参加したい」とコメントした。
  阿嘉島臨海研究所の下地和幸研究員は「これまで個々の国による調査
 はあったが、今回の試みは、世界的にさんごの状況を見ることができる
 。地球規模のさんご礁の環境変化が分かってくるのでは。一般ダイバー
 が参加することで、保全意識の底辺拡大にもつながる」とリーフチェッ
 クに期待を寄せた。(写真説明)稚魚などの生命をはぐくみ、海の揺か
 ごと称されるサンゴ礁=1991年7月、石垣市白保

  





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