COLOSSAL CORAL COLONY
巨大珊瑚個体群について


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珊瑚の種類はコモンシコロサンゴ (pavona clavus
この珊瑚は宮古島の北沖にある「八重干瀬」にて地元のダイビングショップGARAのオーナー奥平氏により、発見されました。
コモンシコロサンゴは日本の沖縄やフィリピンなどに分布しています。通常の個体群は大きくても3m程度までですが、今回の群落は数十m以上にも及びます。写真鑑定を依頼した八重山海中公園研究所(当時、串本海中公園)の野村恵一氏によれば、このようなコモンシコロサンゴの大きな個体群は未だかつて例がなく、白保のアオサンゴに匹敵する貴重性があるとのことです。

巨大な大腿骨が何千本も並ぶ!八重干瀬の脳みそ!? 脅威の海底景観が出現!
ここに潜水すると珊瑚に包み込まれるような威圧感と、時空を超えた長い歴史を感じさせます。ここまで巨大になる為にはかなりの長い年月がかかるでしょう。一説では2000年ともいわれていますが、現時点ではこれだという確証はありません。
珊瑚礁は気候などの環境要因により影響されやすく、滅亡・再生を繰り返すのが通常ですが、この巨大化には八重干瀬特有の環境が関わっているかもしれません。今後この珊瑚礁域の環境を調査・解析、群落の巨大化の謎について探りたいものです。

巨大珊瑚の保護
この珊瑚礁は日本が誇る沖縄の大自然として大きな価値があるのではないでしょうか。八重干瀬の恵みによって作られた天然の巨大遺産がいつまでも後継される事を願います。
記 :山木 克則
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